鞘を塗る

日本刀の鞘(さや)は実用的に丈夫であること、そして美しく仕上げることが求められます。そのために、漆(うるし)を使い、薄い層を何度も塗り固める数多くの工程を経て強度と美しさが誕生します。漆文化が育んだ日本独特の美の世界を作り上げます。漆の天然樹脂は防水・防湿効果が優れていることと、様々な工夫で少しずつ色を加える事で優雅で美しい鞘(さや)が完成します。その作業には1ヵ月~3ヵ月の期間を要します。

鞘を作る 作業工程一覧

1.下地行程

鞘を作る 作業工程1

生漆や和紙などを使い、補強と塗りの下地を作ります。

2.中塗り行程

鞘を作る 作業工程2

生漆をさらに浸透させ、砥ぎ炭や砥石で研ぎます。さらに黒中漆を刷毛で塗っては水研ぎの工程を何度も繰り返します。

3.仕上げ行程

鞘を作る 作業工程3

表面を磨き艶付け漆を擦り込むように吸わせる作業を何度も行い、最後の磨きをし、艶付けを行います。

蒔絵(まきえ)

鞘を作る 完成

蒔絵の技法を加えさらに美術品として日本刀を飾る鞘(さや)に蒔絵(まきえ)の技法で家紋、動物、植物、自然の風景など様々な図柄をあしらう場合があります。金、銀彩の美しい日本の伝統工芸の技術が一口(ふり)の刀に新しい命を与えてくれます。

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用語解説

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