展示について

特別展「備前刀×美濃刀 長きに続く日本刀の聖地」

特別展「備前刀×美濃刀 長きに続く日本刀の聖地」

会期:令和元年7月13日(土曜日)~9月8日(日曜日)

中世において日本刀の主な生産地としては、相模国(神奈川県)・美濃国(岐阜県)・山城国(京都府)・大和国(奈良県)・備前国(岡山県)の五ヶ所が有名です。
その中でも美濃国と備前国の両国は、「東の美濃、西の備前」と呼ばれ、全国屈指の日本刀生産地として名を馳せており、現在でも日本刀の制作が続けられています。
美濃国での日本刀の生産の中心地は、現在の岐阜県関市。美濃の日本刀生産の最盛期は織田信長が美濃を制圧した戦国時代で、二代目兼定や「関の孫六」と呼ばれた兼元などの名工が活躍しました。
備前国では、鎌倉時代から福岡一文字派や長船派に代表される名工が、現在の岡山県瀬戸内市を中心とした地域で日本刀を造り続けていました。

今回の展示では、この長きにわたり日本刀を制作していた関と長船の刀を通じて、両市に根付いた日本刀の文化や歴史に迫ります。

 
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)
開館時間 午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
料金 一般:500円(400円)、高大生:300円(250円)、中学生以下無料
※(  )内は20名以上の団体料金
65歳以上の方は、割引があります。 (年齢が分かる証明書の提示をお願いいたします。)
障がい者の方は無料(付添いの方1名含む)となります。 (手帳の提示をお願いいたします。)
会場 備前長船刀剣博物館 1・2階展示室
主催 瀬戸内市、瀬戸内市教育委員会、備前長船刀剣博物館
後援 関市、関鍛冶伝承館、NHK岡山放送局、RSK山陽放送、OHK岡山放送
KSB瀬戸内海放送、TSCテレビせとうち、朝日新聞岡山総局、山陽新聞社
毎日新聞岡山支局、読売新聞社大阪本社岡山支局
イベント


公開古式鍛錬
日時:8月11日(日曜日)、9月8日(日曜日) 午前11時~正午、午後2時~3時
料金:入館料が必要
事前予約は不要


小刀製作講座
日時:8月3日(土曜日)、8月17日(土曜日)、9月7日(土曜日) 午前10時~午後4時
料金:材料費1口15,000円+受講料1日2,000円(入館料込み)
定員:15名
事前予約が必要
2~4回程度の受講で完成します。


日本刀手入れ講習会
日時:7月28日(日曜日)、8月17日(土曜日)、8月25日(日曜日) 午前11時~正午
料金:入館料が必要
事前予約が必要
 

展示目録
「備前刀×美濃刀 長きに続く日本刀の聖地」展示目録はこちら (PDF:143.4KB)
 
その他 ・展示品の写真撮影は可能です。(フラッシュ撮影はご遠慮ください。)
・館内は展示資料保管のため、空調を24度に設定しております。
 着衣の脱着など体調管理には、気を付けていただくようお願い申し上げます。

 


ごあいさつ

このたび、『備前刀×美濃刀 長きに続く日本刀の聖地』 と題して夏季特別展を開催いたしました。

日本刀は、武人が命を託し多くの戦いを経て来たという武器としての本来的な要素を原点に有していますが、鍛え、研がれ、磨かれた究極の鉄の芸術とも言える日本刀には、精神性や神秘性さえ感じさせる武器の域を超えた深遠な魅力があり我々を強く引き付けるものと考えます。そして、その作刀技術が千年にも渡り連綿と伝えられていることは、伝統文化の伝承として海外からも称賛と敬意を持って受け止められています。

日本刀の代表的な生産地として備前国と美濃国が挙げられます。両国は、全国屈指の生産量を誇り、最盛期には「東の美濃、西の備前」まで称されるほどでした。特に美濃国においては岐阜県関市を中心とした地域が、備前国においては岡山県瀬戸内市を中心とした地域で、数多くの日本刀が生み出されてきました。

今回の展示を通じて、この2つの地域に根付いた日本刀の文化や歴史に触れながら、日本刀の伝統技術をいかに後世に伝えていくかを考えていただく、一つのきっかけになれば幸いです。

最後になりましたが本展の開催にあたり、貴重な刀剣類を快くご出展頂きました関市、ならびに格別のご配慮を賜りました関係する方々に心よりお礼を申し上げて、ごあいさつとさせて頂きます。

備前長船刀剣博物館長  白髭 修一

展示内容

 

No. 種別   銘文 時代
1 崇神天皇於神前鍛之 慶応二丙寅四月日
備陽長船鍛治正統 横山俊左衛門尉祐包
友成五十八代孫
江戸(1866年)
2 (菊紋)一 山陽道備前国長船郷
鍛冶正統横山加賀介藤原朝臣祐永
奉捧 崇神天皇 天満天神宮於神前謹鍛之
江戸(19世紀)
3 脇指  横山上野大掾藤(以下切れ) 江戸(18世紀)
4 備前国住長船七郎衛門尉祐定作
天正十二年八月吉日
安土桃山(1584年)
5 備前国住長船清光
永禄十三年二月日
室町(1570年)
6 脇指 備州長船法光
永正六年八月日
室町(1509年)
7 脇指 備州長船勝光
文明十年二月日
室町(1478年)
8 太刀 備州長船康光
嘉吉三年八月日
室町(1443年)
9 備州長船家助
応永廿八年(以下不明)
室町(1421年)
10 短刀 備□長船守(以下切れ)
応永□一年八月(以下切れ)
室町(15世紀)
11 無銘 (兼長) 南北朝(14世紀)
12 脇指 備州長船盛景 南北朝(14世紀)
13 〔金粉銘〕 長義 光遜(花押) 〔切付銘〕本作長義 和恒磨上之 南北朝(14世紀)
14 無銘 (伝長守) 南北朝(14世紀)
15 短刀 備州長船住兼光
元□元年十一月
鎌倉(1329年)

 

 
No. 種別   銘文 時代 指定
16 太刀 備州長船住元重 鎌倉(14世紀)  
17 太刀 備前国□□住(以下不明 宗光) 鎌倉(14世紀)  
18 太刀 国宗 鎌倉(13世紀)  
19 短刀 於東都近江国胤明焠之
濃州関住兼吉両作
明治三十九年五月吉日
明治(1906年)  
20 脇指 和泉守兼定作 江戸(17世紀)  
21 濃州上有知之住兼辰作
慶長拾参年八月吉日
安土桃山(1608年)  
22 薙刀 濃州住兼国作
慶長二年丁酉八月吉日
安土桃山(1597年)  
23 濃州関住兼長作
依桂民部大輔殿御望作
天正十三年三月吉日
安土桃山(1585年)  
24 氏貞作
天正七年八月吉日
安土桃山(1579年) 関市指定
重要文化財
25 〔折返銘〕 兼元 安土桃山(16世紀)  
26 脇指 兼元 室町(16世紀)  
27 若狭守藤原氏房作 室町(16世紀)  
28 短刀 兼定作
濃州関住 〔銅象嵌〕藤堂源介
室町(16世紀)  
29 兼元 室町(16世紀)  
30 兼定 室町(16世紀)  
31 兼定 室町(16世紀)  
32 兼常 室町(16世紀)  
33 脇指 兼光 室町(15世紀)  
34 無銘 (伝金重) 南北朝(14世紀) 関市指定
重要文化財
35 太刀 元重作 南北朝~室町
(14~15世紀)
 
36 無銘 (伝直江志津) 南北朝(14世紀)  
37 無銘 (伝大和志津) 南北朝(14世紀)  

 

 

次回の展示予定

 特別展「一文字と長船」

会期:令和元年9月14日(土曜日)~10月27日(日曜日)
休館日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(10月23日)

備前国で制作された刀剣は備前刀と称され、古来より多くの人々の心をとらえてやみません。
この備前刀の中でも、備前国の東部を流れる吉井川の流域で興った一文字派と長船派の作品は特に優れ、国宝や重要文化財に指定されているものが多くあります。
この展示では、この二派を通して名将達を虜にした備前刀の魅力の謎へ迫ります。

特別展「一文字と長船」展示品一覧 (PDF:142.4KB)

 

 

 

お問い合わせ先
備前長船刀剣博物館
〒701-4271
瀬戸内市長船町長船966番地
電話:0869-66-7767
ファクシミリ:0869-66-7971
メールフォームでのお問い合せはこちら

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