■ごあいさつ
日本刀の初級者向けの解説的展示として始めた「日本刀解体新書」も4回目を迎えました。今回のテーマ展では、今までにお客様からいただいた多くの質問の中から代表的なものに一問一答形式でお答えいたします。このテーマ展をとおして日本刀に関する様々な疑問や誤解を少しでも解消できたらと願って企画いたしました。
多くの来館者の方々からいただく質問の一つに「展示している日本刀で刃の向きが下向きと上向きに展示してあるのはなぜですか?」というのがあります。それは、太刀と刀の違いです。太刀も刀もどちらも刃長が2尺以上の長さのものを言いますが、身につけた時、太刀は刃を下向きに吊り下げます。刀は刃を上向きにして帯に差します。その時、外側から見える方を表と言って、刀匠は、茎(なかご)の表側に銘を「備前長船住○○」のように入れました。博物館では、銘のある表側が見えるように展示しています。従って、太刀は刃を下向きに、刀は刃を上向きにして展示しています。
また、「刀を所持するには許可がいりますか?」といった質問もよくあります。「銃砲刀剣類所持等取締法」(略して銃刀法)という法律名からしてもそう思うのがもっとものような気がいたします。これは、前回の日本刀解体新書V〜日本刀を取り巻く法律〜で取り上げたものですが銃刀法の中でも「銃」と「日本刀」とでは、その取り扱いに多少の違いがあります。詳しくは、館内の展示をご覧ください。
今回の展示をとおして「何だ。そうだったのか」と皆様の刀剣に対する疑問が少しでも解けたなら、刀剣に対する見方が変わり、また、新たな目で刀剣を鑑賞いただけるのではないかと存じます。
備前長船刀剣博物館
館 長 片山 工
■展示内容
初公開の10口(2階展示室)含め全部で39口+1丁展示。
鎌倉時代から現代まで、
初級者向けの展示にて、お客様からいただいた様々な質問に一問一答形式で
お答えしています。
1階
刀剣15口+管打式銃砲1丁
サブテーマで「様々な銘」を紹介。注文銘、所持銘、信仰銘、由来銘、切付銘、截断銘、金象嵌銘
折返銘、代銘、合作銘、受領銘、材料銘、火縄銃の台木銘まで。
2階
刀剣24口
サブテーマで「日本刀の姿の変遷」 鎌倉前期〜幕末まで各時代の特徴的な作風で時代ごとの
姿の変遷を紹介。
「鍛肌(きたえはだ)を見る」 太く地景の入った作品で鍛肌を見る練習をしてみましょう。
未公開品(新規寄贈品、寄託品)
国吉(南北朝時代)、兼長(南北朝時代)、兼元(室町後期)、兼植(安土・桃山時代)
大和伝系(江戸時代)、大森加卜(江戸中期)、丹波守吉道(江戸中期)、文殊(江戸中期)
祐包(江戸後期)、ミャンマー式儀刀(昭和時代)
■期 間
平成22年6月16日(水)〜平成22年8月1日(日)
(休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、祝日の翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
※展示替えには臨時休館いたします。
■主 催
備前長船刀剣博物館、瀬戸内市、瀬戸内市教育委員会
■会 場
備前長船刀剣博物館1・2展示室
■料 金
一般500円(400円)、高・大学生300円(250円)、中学生以下無料
※( )は20名以上の団体料金
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