平成30年7月24日受付
寄せられた内容(要旨)
7月の未曾有の豪雨、史上初の大雨で改めて岡山も安穏とはしていられないと痛感しました。
今回のあの1週間にわたる雨について、以下のことを細かく示してください。
- 総量どのくらいだったのか
- 1日あたりの雨量はどのくらいだったのか
- 千田川、千町川はどのくらい危険だったのか
- 一日あたり、一時間あたりどのくらいの雨量で千田川は氾濫、または決壊するのか
- 川が氾濫、または決壊したらどのぐらい浸水するのか
回答
この度は、「市長への手紙」にご意見をお寄せいただき、ありがとうございます。
頂戴したご質問に次のとおりお答えします。
- 瀬戸内市の降水量について
7月6日23時10分には気象庁が「数十年に一度の降水量が予想される」ものとして、瀬戸内市に大雨特別警報を発表しました。
- 虫明観測所では、雨が降り始めた3日から8日までの6日間に計312ミリの降水量を記録しました。1日あたりの降水量では、6日に121ミリ、7日に83ミリの雨が降りましたが、これらは虫明観測所の歴代2位と6位に記録されるほどの降水量でした。虫明観測所の月平均降水量(7月)は154.6ミリですので、6日から7日にかけての2日間で通常の1ヶ月分以上の雨が降ったことになります。
- 干田川と千町川の水位について
降雨の影響で、5日午後から干田川と千町川が徐々に増水していきました。
干田川については、干田観測所(福里)で7日0時20分に氾濫危険水位3.5メートルに達し以後も水位の上昇が予測されたため、7日1時45分に干田川流域(邑久町、長船町の一部)に対して「避難指示(緊急)」を発令しました。その後も水位の上昇が続き、7日10時00分には最大3.82メートルの水位を記録しました。
また、千町川の水位については、千町観測所(本庄)で7日2時30分に避難判断水位1.7メートルに達し、7日10時00分には最大1.84メートルの水位を記録しました。
結果として心配されていた氾濫は起きなかったものの、吉井川の増水も含め極めて緊迫した状況にありました。
- 河川の氾濫・洪水の想定について
「1日あたりまたは1時間あたり何ミリの降水量があれば河川が氾濫するか」ということは明確に申し上げられませんが、瀬戸内市では平成19年3月に洪水ハザードマップを作成し、ホームページで公開しています。洪水ハザードマップでは吉井川・干田川・千町川に30~150年に一度の降雨があったものと想定し、市内の浸水エリアと浸水の深さを地図上に示しています。
非常時には落ち着いて避難できるように、ご自宅や職場の避難経路や避難場所をハザードマップであらかじめご確認ください。できればご家族で話し合い情報を共有することをお勧めします。なお、降雨の状況などによっては浸水エリア以外の場所でも浸水するおそれはありますので、注意してください。
瀬戸内市長 武久顕也
担当部課など
危機管理課
電話:0869-22-3904