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《展覧会概要》
帝室技芸員(ていしつぎげいいん)そして日本芸術院会員として日本洋画界の重鎮であった金山平三画伯は、画壇から離れた孤高の画家として知られています。しかし、そんな金山画伯が心を許していた数少ない画家のなかに、オリーブの画家として知られる佐竹徳画伯がいました。ふたりは15歳ほど歳が離れていましたが、芸術家としてお互いを認め合い、尊重し、深い信頼関係で結ばれて親交を深めていました。本展では、小磯良平や梅原龍三郎などの金山画伯と親交のあった画家の作品も一部展示しながら、佐竹画伯との交流を伺わせる資料と共に、美を通して向き合い続けた二人の交流などお楽しみいただけます。
期間 | 2025年3月18日(火曜日)~4月17日(木曜日) |
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休館日 | 毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、3月21日(金曜日) |
開館時間 | 午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
料金 | 一般(高校生以上)400円 / 割引(団体20名以上または65歳以上)300円 / 中学生以下無料 / 障害者手帳等提示者無料 |
展示内容 | 瀬戸内市立美術館所蔵の金山平三、佐竹徳、小磯良平作品他 |
会場 | 瀬戸内市立美術館 4階展示室 |
主催 | 瀬戸内市立美術館 |
「佐竹徳と牛窓」と題して、佐竹徳画伯を日々研究している岡本昌康氏に画伯ついてわかりやすくお話をしていただきます。
佐竹画伯について: 昭和34年(1959年)62歳の時、初めて牛窓のオリーブ園を訪れる。赤い土とオリーブの緑が織りなす牛窓の景観が、自身に大きな影響を与えたセザンヌが描いた地中海の風土と重なり、強く心を惹かれる。帰京するも再び牛窓を訪れ、瀬戸内の陽光につつまれて成長するオリーブや松をモチーフに、オリーブ園での制作をスタートさせる。昭和42年(1967年)、第10回新日展に「オリーブと海(牛窓)」を出品、この作品に対して翌年の昭和43年(1968年)に日本芸術院賞を贈られる。その後もオリーブ園にある「赤屋根」をアトリエとして40年近く絵を描き続け、数多くの作品を制作し「オリーブの画家」と呼ばれ親しまれる。平成10年(1998年)2月3日、満100歳でその生涯を閉じる。
日時 | 2025年3月23日(日曜日) 午前10:00~12:00 |
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参加費 | 無料(ただしチケットの購入が必要) |
定員 | 先着30名 |
会場 | 瀬戸内市立美術館 3階研修室 |
予約 | 電話受付(TEL:0869-34-3130) |
講師 | 岡本昌康氏 |