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《概要》
作家・乗代雄介氏の作品の特徴は、日本中を歩きながら目にした自然を前にして書くという写生文です。そのスタイルを決定づけたのが、牛窓にゆかりのある画家・佐竹徳の作品との出会いです。佐竹画伯が牛窓オリーブ園を描いた大作を鑑賞した際に、「自分もこの自然の前に立って書かなくてはならないと実践への啓示を受けた」と振り返って語るほどに、佐竹画伯の存在は乗代氏にとって大きなものでした。
今回の講演会では、乗代氏にとっての牛窓や佐竹画伯の存在についてお話をしていただきます。
乗代 雄介(のりしろ ゆうすけ)
1986年北海道生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年「十七八より」で第58回群像新人文学賞を受賞し、デビュー。2018年『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞受賞。2021年『旅する練習』で第34回三島由紀夫賞受賞、第37回坪田譲治文学賞受賞。2023年『それは誠』で第40回織田作之助賞受賞、令和5年度(第74回)芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2024年『二十四五』で第172回芥川賞候補。
佐竹 徳(さたけ とく)
1897年大阪生まれ。日本を代表する風景画家。京都や東京で洋画を学び、青森県の十和田、奥入瀬を描いて「渓流の画家」として有名。昭和34年に初めて岡山県牛窓を訪れ、オリーブ畑の広がる瀬戸内の風景に魅せられて以降、同地にアトリエを構えて亡くなるまでの約40年間制作を続ける。第10回新日展出品作「オリーブと海(牛窓)」で内閣総理大臣賞を受賞する。翌年、同作に対し日本芸術院賞を贈られる。1998年2月3日、岡山市内の病院で逝去。
日 時 | 2025年9月23日(火曜日・祝日) 午後1時30分~午後3時(開場午後1時) |
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定 員 | 先着70名 |
参加費 | 無料 |
会 場 | 瀬戸内市立美術館3階ギャラリー(岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓4911) |
申 込 |
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