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市ゆかりの芸術家(陶芸)

更新日:2020年12月16日更新 印刷ページ表示

森 香洲(もり こうしゅう)

1855(安政2)年~1921(大正10)年
瀬戸内市邑久町虫明生まれ。
1863(文久3)年に伊木氏より父が窯を譲り受け、明治元年に真葛宮川香山が窯を訪ねた際に3年間指導を受け、陶工となる。
名声を得たが、長くは続かず1880(明治13)年に廃窯。
1882(明治15)年に黒井覚弁師の支援を受けて再興を図ったが、1886(明治19)年に同師へ窯の権利を譲る。
1895(明治28)年に地元の有力者に呼びかけ再興を図り、虫明焼固有の味を出した代表的な作品を数多く生産したが、1899(明治32)年廃窯した。
1918(大正7)年に備前焼陶器株式会社虫明工場が設立されると工場長に迎えられたが、備前焼と同時生産した関係でしばらく務めた後に辞職した。
虫明焼中興の祖である。

横山 香宝(よこやま こうほう)

1869(明治2)年~1942(昭和17)年
瀬戸内市邑久町虫明生まれ。
1883(明治16)年、森香州に師事する。兄・喜代吉(初代香宝)とともに香州の裏方として支えた。
香州と兄の死後、1932(昭和7)年に地元有志の協力を得て瀬溝に築窯し、独立する。
2代目香宝を名乗り、年5~6回窯をたき、​清風や香山を写した優雅な作品を焼いた。
1934(昭和9)年には弟子であった黒井一楽に窯を譲り、指導と手伝いをした。

黒井 一楽(くろい いちらく)

1914(大正3)年~1996(平成8)年
瀬戸内市邑久町虫明生まれ。
1933(昭和8)年に横山香宝に師事する。
1938(昭和13)年以後、日本各地で個展を開催し、虫明焼を広める。
1980(昭和55)年には岡山県重要無形文化財虫明焼制作技術保持者に認定される。
1986(昭和61)年 三木記念賞受賞

岡本 英山(おかもと えいざん)

1881(明治14)年~1962(昭和37)年
1881(明治14)年岡山県美作市生まれ。
生家が日用品を焼く窯屋であり早くからろくろを扱い、1907(明治40)年から山口県や九州まで陶工として渡り歩き帰郷した。
1912(大正元)年再び京都や伊部で作陶活動を続け、1918(大正7)年虫明焼復興も兼ねて来窯。しかし、1924(大正13)年に廃窯。
1932(昭和7)年再び虫明に窯を築き、虫明焼の復興と名声を高めた。

森 陶岳(もり とうがく)

1937(昭和12)年~
岡山県備前市伊部生まれ。
1959(昭和34)年に岡山大学特設美術科を卒業する。
1966(昭和41)年から日本工芸会正会員となり、日本各地で個展を開催し、また国内各種展覧会に招待出品するなど優れた作陶技術が高く評価される。
1984(昭和59)年にドイツでの「現代日本の伝統工芸展」に出品するなど、世界の場でも日本を代表する陶工として出品される。
1972(昭和47)年には大窯での古備前復興を目指し、1980(昭和55)年には瀬戸内市牛窓町長浜に居を構え、50mの大窯の築窯し、1986(昭和61)年に初窯出しされる。
現在は90mの大窯を築窯し、古備前復興を目指す。
1996(平成8)年 岡山県重要無形文化財保持者として認定される。
2006(平成18)年 三木記念賞受賞

佐竹徳画伯

備前長船刀剣博物館

オリーブ会