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美和小学校で避難所運営をやってみよう! 第1回「避難所HUG」 を実施しました
大規模災害に備えて
今年度、瀬戸内市では、「住民自治による避難所運営モデル事業」を実施し、大規模災害を想定して学区等を単位とした自主防災組織の結成及び「避難所運営」をテーマとした自主防災活動のモデル事例形成に取り組んでいます。
モデル地区は長船町美和地区で、事業対象団体は美和地区まちづくり協議会です。
美和地区では、全4回にわたって研修や訓練を実施し、避難所運営について学んでいきます。
モデル事業チラシ「美和小学校で避難所運営をやってみよう!」 [PDFファイル/585KB]
「避難所HUG」で楽しく学ぶ
モデル事業の第1回目の取り組みとして、令和5年7月4日(火曜日)に美和小学校で「避難所HUG(ハグ)」を実施しました。
HUGは、H(避難所)、U(運営)、G(ゲーム)の頭文字をとったもので、英語で「抱きしめる」という意味です。
避難者を優しく受け入れる避難所のイメージと重ね合わせて名付けられました。
HUGの参加者は、避難者の情報(年齢・性別・家族構成・持病など)が書かれたカードを、避難所となる体育館や教室をに見立てた紙の上に、適切に配置していきます。
トイレや炊き出しの場所、取材の対応、避難者への情報提供など避難所で起こる様々な出来事にも対応します。
大人も子どもも、地域のことは一緒に考える
今回は、美和小学校の1・2時間目の授業時間に合わせて、美和小学校5・6年生と、地域の大人が一緒にグループを組んでHUGに取り組みました。
次々にやってくる避難者や、予期せぬトラブルに苦戦しながらも、「持病を持つ人は保健室に入ってもらおう」「乳幼児のいる家族は別室を用意しよう」「断水でトイレが使えないので使用禁止の張り紙をしよう」など、みんなで知恵を出し合いながら対応していきました。
子どもたちも、自分の意見を大人にしっかりと伝えることができていました。
避難所運営においては、答えはひとつではありません。
避難所で発生する様々な課題を、地域住民・行政・ボランティアなどが連携して解決していくことが大切です。
今後、研修や訓練を通して、大人も子どもも、地域の一員として一緒に避難所運営について考えていきます。