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~邑久中学校の2年生が挑戦~ 消防署での職場体験
令和7年10月21日(火曜日)から24日(金曜日)までの4日間、瀬戸内市立邑久中学校の2年生5名が、瀬戸内市消防本部にて職場体験を行いました。
初日、緊張した様子の生徒たちが消防署の敷地に到着する様子を見て、「どんな風に興味を持ってくれるだろう」と少し心配していましたが、そんな不安はすぐに消えました。救急車や消防車の資機材を説明する際には、一つ一つ真剣に耳を傾け、手元の道具に驚きの声を上げる生徒たちの姿が印象的でした。
水消火器を使った初期消火の体験では、生徒たちは慎重に構えながらも積極的に挑戦し、火災現場での初期対応の大切さを学びました。
また、煙体験室では実際に煙の中を進むことで、災害現場での危険性や緊張感を少しでも体感してもらいました。「こんなに視界が悪くなるんだ!」と驚いた声や、「本物の現場はもっと怖いんだろうな」と言い合う様子は、こちらも心に残る場面でした。
消防士の仕事は、一瞬の油断が命取りになることもあり、常に緊張感を持ち続ける職業です。それでも、この仕事には大きなやりがいがあり、地域の方々の安心・安全を守る使命感に満ちています。生徒たちがその厳しさと使命感の両方を感じ取ってくれたことを、私たち職員はとても嬉しく思いました。
職場体験の最後、何人かの生徒が「消防士になりたい!」と目を輝かせて話してくれたことは、私たちにとって何よりも励みになる瞬間でした。こうした体験を通じて将来の夢を見つけてくれる生徒たちがいることは、私たちの活動が地域社会にしっかりと伝わっている証でもあります。
今回の職場体験は、私たち消防職員にとっても貴重な時間となりました。若い世代が消防や防災の重要性に興味を持ち、理解を深めてくれることで、より安全な地域を作ることができると信じています。こうした取り組みを今後も続け、多くの子どもたちに地域社会の大切さや防災への興味を持ってもらえるよう努力していきたいと思います。
救急車内の資機材の説明を受ける様子 水消火器による消火を実施
煙体験室から救出を実施 消防クイズにチャレンジする様子




