ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織でさがす > 総合政策部 > 秘書広報課 > 「山鳥毛里帰りプロジェクト」に関する様々な質問に答えます(更新:令和元年12月24日)

本文

「山鳥毛里帰りプロジェクト」に関する様々な質問に答えます(更新:令和元年12月24日)

更新日:2020年12月16日更新 印刷ページ表示

備前刀の最高峰である国宝「太刀無銘一文字(号・山鳥毛/やまとりげ ※通称;さんちょうもう)」を生まれ故郷である「備前長船」の地・瀬戸内市に帰郷させる「山鳥毛里帰りプロジェクト」に関する様々な質問にお答えするQ&Aを作成しました。

令和元年11月議会で事業費を変更する補正予算案を提案し可決されました。
それに伴い目標額を変更しましたので一部内容を変更し掲載しています。
以下の資料をご参照ください。

1.山鳥毛について

1.山鳥毛とは?

 A.「山鳥毛」は、昭和27年3月29日に国宝に指定され、文化財登録名は『太刀 無銘一文字(山鳥毛(やまとりげ))』といいます。刃長は79.5cm、反りは3.4cm、重さは1.06kg。無銘ではありますが、その作風から鎌倉時代中期に作られた備前刀福岡一文字派の作と考えられています。

また、山鳥毛は、戦国武将上杉謙信・景勝の愛刀として名高く、国宝『上杉家文書(もんじょ)』中の「上杉景勝自筆腰物(こしもの)目録」に「山てうもう」と記されていることから、「さんちょうもう」と呼ばれています。「山鳥毛」の号の由来は、その変化にとんだ激しい刃文が、「山鳥の羽毛のようだから」とも「山野が燃えるようだから」とも言われています。

また、「拵え(こしらえ)」は室町末期の作で鐔(つば)がなく、上杉家以外では類を見ないといわれ、この拵えと併せて国宝に指定されています。

そして、その造形・伝来ともに、国宝の約半数を占める備前刀の中でも最高峰と呼ぶにふさわしいと言われており、国宝刀剣類の中でも、同じ備前刀の「大包平」(東京国立博物館蔵)などと並び最高傑作と評されているものです。

2.山鳥毛は現在誰が所有しているのですか?

A.岡山県内在住の個人の方が所有されています。

3.山鳥毛は今どこにあるのですか?

A.岡山県立博物館に寄託されています。

4.岡山県立博物館にあるのならそれでよいのでは?

A.所有者の方は売却の意向をお持ちで、瀬戸内市が購入できなければ他に売却されると考えています。 このため、岡山県外へ持ち出されることや一般に公開されなくなることも想定され、瀬戸内市が購入し、広く保護・保存するとともに市民等に公開することは非常に大切な責務と考えています。

2.瀬戸内市と山鳥毛について

1.瀬戸内市と山鳥毛はどのような関係があるのですか?

A.山鳥毛は、無銘ではありますが、作風から鎌倉時代の備前刀で福岡一文字派の作とされています。福岡一文字派は、現在の瀬戸内市長船町福岡を拠点に活躍した刀工集団であり、すなわち瀬戸内市は山鳥毛の生まれ故郷ということになります。

2.なぜ瀬戸内市が山鳥毛を購入する必要があるのですか?

A.現在、国宝に指定されている刀剣は 111 口ありますが、そのうち 47 口が備前刀で半数近くの国宝が備前刀です。しかし、備前刀の生まれ故郷である瀬戸内市にある備前長船刀剣博物館には、国宝はおろか重要文化財の刀剣も残されていません。さらに、現在岡山県内に収蔵されている国宝の備前刀さえも、山鳥毛を含めてわずか 3 口となっており、その大半が東京一極集中となっている状況です。

また、市内の刀匠などの職人もわずか数名となっており、伝統技術の継承が危ぶまれています。こうしたことから、山鳥毛を 瀬戸内市が購入することは、単に瀬戸内市が収蔵したいという目的ではなく、国民の大切な宝をお預かりすることによって、瀬戸内市が日本刀文化の守り手となり、数少なくなっている刀匠など職人の育成を通じ、日本刀に込められた我が国の伝統技術の継承と発展に貢献し、日本刀の世界的価値を高めていきたいという決意です。

3.瀬戸内市が山鳥毛を買わなかった場合、どうなりますか?

A.所有者の方は売却の意向をお持ちで、瀬戸内市が購入できなければ他に売却されるものと考えています。

3.山鳥毛の購入について

1.購入額5億円の根拠は?

A.山鳥毛の評価については、瀬戸内市外部評価委員会において、国宝「山鳥毛」が、鎌倉時代に瀬戸内市長船町福岡を拠点とした「福岡一文字派」の技による名刀であること、また、瀬戸内市が国宝「山鳥毛」を購入保有することの意義や、その資産価値にかかる評価、さらには、当該国宝の教育文化的価値や観光等の産業活動への影響など、波及効果も含めて総合的に評価した結果、5億円以上の価値を有するものとしています。

2.当初は、市の税金・基金を刀の購入に充てないと言っていたが、途中で財政調整基金を購入予算の一部に充てることとした理由は?

A.山鳥毛購入の交渉から約 1 年経過し、所有者から新年度早々には契約したいとの申出があり、取引の安定性、企業版ふるさと納税に関する制度等を考慮し、市としても新年度早々の契約が適切と判断したことによるものです。

契約を締結するためには予算上財源の確保が必要であり、個人版クラウドファンディングと寄附の申し出をいただいている企業版ふるさと納税に加えて、不足する額について予算上一時的に財政調整基金を充てました。ただし、予算可決後、財政調整基金を取り崩して山鳥毛を購入するのではなく、あくまでも寄附を継続して募っていくための手段として予算計上したものであり、当初のお約束どおり寄附金によって購入費用を賄う予定としておりました。

3.なぜ購入のための財源について方針が二転三転したのか?

A.市の方針は、一貫して山鳥毛の購入資金は寄附金によって賄うこととしておりますが、平成 30 年度中の資金調達は困難な状況となり、クラウドファンディングの期間の延長が必要であると判断しました。期間を延長するためには所有者の方からの意向もあり売買契約を結ぶことが必要であったため、購入のための予算を確保する必要がありました。そのため、一時的に財政調整基金を充てた予算案を議会に提出しました。

しかし、予算案提出後、所有者の方から、本市の進める「山鳥毛里帰りプロジェクト」に期待する瀬戸内市内外の声や多方面からの支援の状況を考え、売買契約については、クラウドファンディング等による資金調達後でも構わないとの了承を得たことから、一時的な財政調整基金の予算計上も不要となり、提出していた予算案を撤回したことにより結果として二転三転した印象を与えることとなりました。

4.税金を使って購入すべきでは?

A.山鳥毛里帰りプロジェクトについては、当初から市民の皆さまの税金を使うことなく、「ふるさと納税制度」 を活用したクラウドファンディングにより寄附を集めることとしていました。それは、市民、県民をはじめ、全国の、あるいは世界中の日本刀を愛する方々、また瀬戸内市を応援してくださる方々からの「お志」を頂いて、購入をさせて頂くことで、単に、資金を集めるということにとどまらず、この刀を、そして、これを保有しようという瀬戸内市を応援してくださる方々を増やしていくという取り組みにつながり、結果として瀬戸内市、そして日本刀を PR できるプロジェクトにもなると考えたからであり、現在もその方針に変わりありません。

5.個人の方で山鳥毛をほしい方が買えばいいのでは?

A.個人の方が購入するとなれば、岡山県外へ持ち出されることや一般に公開されなくなることも想定されます。

瀬戸内市が購入し備前長船刀剣博物館という公立の博物館で所蔵することにより、その存在を適正に守るとともに活用し、備前刀の価値をより広く国内外の多くの人々に広めていく責務を果たしたいと考えています。

6.刀の購入よりももっと他に優先することがあるのでは?

A.他にも優先して取り組むべき課題は多くありますが、今回のプロジェクトについてもその一つであり、観光をはじめ刀剣文化の継承、そして次代の地域を担う人材育成に大変重要な課題、事業であると考えています。あわせて、他の課題についてもこれまでどおり真摯に取り組みたいと考えていますし、このプロジェクトの有無によって他の政策課題に影響を与えるとは考えておりません。そして、備前長船の地を有する瀬戸内市が日本刀の伝統文化と技術の守り手として、我が国を代表する刀剣文化を守るために貢献することは市の誇りでもあり、価値があると考えています。

7.ここで市民の意見を問う考えは?

A.山鳥毛の購入については、賛成の方、反対の方など様々な考えの方がおられますが、議会においてクラウドファンディングの期間を 1 年間延長し、2020 年 3 月 31 日までとすることが決まりました。市は、これまで山鳥毛プロジェクトの取り組みについてシンポジウムやタウンミーティングなどを開催し、市民の方のご意見をお聞きすると同時に、市の考えをお伝えしてきました。今後も、丁寧に説明し意見をお聞きすることで少しでも多くの皆さまにご理解が得られるよう努めていきたいと考えています。

4.寄附により購入費等を募ることについて

1.目標額を減額した理由は?

A.山鳥毛里帰りプロジェクトについては、当初、必要経費を除き山鳥毛の購入費5億円と備前長船刀剣博物館の施設整備等1億円の計6億円を目標額として皆さまから寄附を募ってまいりました。
このうち刀剣博物館の施設整備費については、昨年5月に文化庁の調査官が刀剣博物館に来館された際、国宝を展示する施設として、収蔵庫やこれに伴う施設の改修が望ましい、との指摘から、経費を施設改修費7千7百91万円、展示ケース1千3百9万円、設計委託料9百万円の計1億円と見積もりました。
しかし、今年度に入り、文化庁と刀剣博物館の改修計画について詳細な協議を行ってきたところ、国宝のうち所有したもののみを展示することを前提として、現在の収蔵庫で適切な温度管理等を行うのであれば、収蔵庫の改修は不要であるとの回答をいただきました。
また、このプロジェクトを地域再生計画として認定していただいている内閣府においても、当プロジェクトから施設改修関係経費を減額し、山鳥毛購入費及び展示ケース購入費のみの事業に変更することについては、可能との確認を得ました。
こうしたことから、令和元年11月議会において事業費を山鳥毛購入費5億円と展示ケース購入費1千3百9万円の計5億1千3百9万円とする補正予算案を提出し、目標額を5億1千3百9万円としたものです。

2.一年で目標額が集まらなかった場合、なぜ一年で断念してしまうのですか?

A.期限を設けることなくふるさと納税等クラウドファンディングによる資金調達を進めていくことは、所有者の方にも多大なるご迷惑をおかけすることにもなることから、資金調達の期限を今年度末(2020年3月31日)としたものです。

3.目標額が集まらなかった場合の対応は?

A.目標額に達しなかった場合は、山鳥毛の購入につきましては断念することになりますが、個人そして企業の皆さまのご理解が得られれば、いただいた寄附は市立の備前長船刀剣博物館の施設改修費等に活用させていただければと考えています。特に個人の皆さまにおいては、返礼品を交付させていただいていることに加え、確定申告やワンストップ特例の手続きを済ませ、税控除等の手続きをされている方も多くおられることから、その場合の返金は多大なるご迷惑をおかけすることになります。皆さまにご説明の上、納得していただきながら進めさせていただきたいと考えています。ただし、ご了承いただけない場合は、寄附金につきましてはお返しさせていただく予定としています。

4.銀行等から一旦借り入れて、購入の支払いを済ませ、延長することもできたのでは?

A.銀行等から資金を借り入れる方法としては、一時借入金による方法と地方債の発行による方法があります。

一時借入金は、歳計現金が不足した場合に、その不足を補うために借り入れるもの(あくまで歳入と歳出の時期的なズレの調整のために認められているもの)で、歳入歳出予算の財源となることはなく、年度内に償還しなければなりません。

また、地方債を財源とすることができる場合は、地方財政法で公共施設の建設事業等に制限されており、刀の購入のために資金を銀行等から一旦借り入れることはできません。

5.このプロジェクトに多くの時間を割くことは税金を投入することと同じではないですか?

A.刀の購入のための資金や資金調達に必要なふるさと納税の返礼品などの経費については、税金、基金を使うことは考えておりませんが、このプロジェクトのために割く時間は、瀬戸内市にとって刀剣文化と瀬戸内市の PR を進める上で重要な事業であると考えておりますのでご理解をお願いします。

5.ふるさと納税について

1.市民はふるさと納税できますか?

A.市民の方も瀬戸内市にふるさと納税による寄附をすることができます。ただし、ふるさと納税の制度上、市民の方にはお礼の品を差し上げることはできません。

2.市民もふるさと納税をすれば返礼品をもらうことはできますか?

A.ふるさと納税の制度上、市民の方にはお礼の品を差し上げることはできません。ただし、5,000円以上ご寄附いただいた場合、市民の方も含むすべての方に、瀬戸内市内及び県内の博物館・美術館などの入館料が無料または割引となるサンクスパスポートを差し上げています。有効期限は、2021年3月末です。

3.サンクスパスポートとは?

A.5,000円以上ご寄附いただいた市内・市外のすべての方に、備前長船刀剣博物館など瀬戸内市内及び県内の博物館・美術館などの入館料が無料または割引されるカードです。

瀬戸内市の備前長船刀剣博物館と瀬戸内市立美術館については、有効期限が2021年3月31まで無料で入館していただけます。他の施設については、割引の期間や率、特典の内容が異なりますのでご注意ください。

4.ふるさと納税をしたら確定申告が必要ですか?

A.もともと確定申告をする必要のないサラリーマンなど給与所得者の方々は、ワンストップ特例制度を利用すれば、1年間に5自治体までは確定申告を行わなくても、ふるさと納税の寄附金控除を受けることができます。ただし、5を超える自治体にふるさと納税をした方や、ふるさと納税による寄附に関わらず確定申告をする必要がある方等は、ふるさと納税の寄附金控除を受けるためには確定申告をする必要があります。

5.ふるさと納税の限度額までしか寄附できませんか?

A.限度額を超えて寄附をすることは可能ですが、全額控除されるふるさと納税額の年間上限を超えた部分の金額については、控除の対象となりません。

ふるさと納税による寄附においては、控除額を差し引いた2,000円が本来寄附者の負担となりますがそれを上回るお礼の品をもらうことで節税対策になります。

6.返礼品は何かありますか?

A.瀬戸内市では、ふるさと納税によってご寄附いただいた市外在住の方に、食品類や刀剣関連グッズなど魅力的な返礼品を多数用意しています。

市の特設サイトでは、寄附額の3割分をポイントとして付与し、そのポイント数に応じてお礼の品を選べるしくみとしています。( 詳しくは、 山鳥毛里帰りプロジェクト特設サイトをご確認下さい瀬戸内市のふるさと納税特設サイト<外部リンク>

7.企業も寄附できますか?

A.企業についても、企業版のふるさと納税のほか、通常のふるさと納税、あるいは一般寄附による寄附をすることができます。

8.企業もふるさと納税はできますか?

A.企業についても、通常のふるさと納税による寄附をすることができます。その場合、通常の寄附と同様、全額損金算入され、寄附額の約3割について法人関係税の軽減効果が受けられます。また、企業についてもふるさと納税により返礼品の受け取りが可能です。

9.企業版ふるさと納税とは?

A.企業版ふるさと納税(地方創生応援税制)は、国が認定した地方公共団体の地方創生プロジェクト(瀬戸内市の場合は、山鳥毛里帰りプロジェクトが対象となっています)に対し、企業が寄附を行うものです。

その場合、寄附額の3割が法人関係税から税額控除され、寄附額の約3割の損金算入による軽減効果と合わせ、最大で寄附額の約6割が軽減され、実質的な企業の負担は約4割まで圧縮されるというものです。ただし、本社が所在する地方公共団体への寄附については対象となりません。また、1回あたりの寄附額は10万円以上とされています。

6.購入後の活用について

1.山鳥毛を購入できた際のメリットは?(山鳥毛が購入できた際の活用策について、身近な事例をあげて紹介してほしい。)

A.波及効果は現段階では金額としては表せませんが、入館者の増加が見込まれ、博物館周辺の観光施設や飲食店等に立ち寄ることにより地域消費が高まると考えています。

山鳥毛が里帰りすることにより、備前長船刀剣博物館は国宝を所蔵する博物館としての品格を認められ、貸借を踏まえた他の博物館との交流が広がり、新たな展示企画による日本刀文化の発信の可能性がさらに広がります。

また、国宝「山鳥毛」や貸借により展示する国宝や重要文化財などの優れた日本刀を数多く取り扱うことで、入館者の増加だけでなく、博物館の信用が高まるとともに学芸員の資質向上も図られます。また、「山鳥毛」を目標に日本刀制作を行う刀匠もおり、身近で観察できる機会が増えれば職人の技術や意欲の向上、市内に工房や住居を構える刀匠の増加にもつながる可能性も広がっていくと考えています。

そのほかにも、児童生徒が直に国宝を目にし、そのすばらしさに触れることで、これを生み出した地域に興味を持ち、その歴史について探求しようとする気持ちが高まることが考えられます。多くの国宝を生み出してきた刀工たち職人の高い技術や、その背景にある苦労や努力を知ることで、人としての生き方を学ぶことができ、それはやがて郷土を誇りに思う気持ちやふるさとを大切にしようとする行動となり、次代の地域を担う人材育成にもつながっていくものと考えています。

7.施設の維持管理について

1.山鳥毛を所有することになった場合の年間の維持管理費は?(職員採用も含めて算定してほしい。)

A.山鳥毛の維持のためだけに特別な経費は必要ありません。基本的には今までと同じく博物館を維持管理してくための経費が必要になります。ただし、管理運営面で日本刀文化の振興を図り、日本刀の聖地を感じられるまちづくりを行うためには、施設やスタッフの充実が大切な要件となると考えています。

2.購入後の費用が莫大にかかるのでは?

A.山鳥毛の維持のためだけに特別な費用は必要ありませんが、備前長船刀剣博物館は築35年を経過しており、空調設備や防火設備、収蔵庫の拡張などの施設改修・更新が必要となっており、国宝所有の機会を契機として整備に取り組んでいきたいと考えています。

8.文化財等の保護について

1.文化財保護の重要性をもっとアピールすべきでは?また、日本古来からの美術品、価値あるものを積極的に後世に遺していくべきでは?

A.文化財は長い歴史の中で生まれ、今日に伝えられてきた人類の貴重な財産であり、地域にあるすべての文化財は、その地域の歴史を形作る1つの重要な要素です。現在、市内に保有する文化財については、国指定のものが19件、県指定のものが37件、市指定のものが71件、国登録文化財が17件、記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財が2件あります。後世に遺していくべき価値のあるものばかりで、これを適切に保持し継承していくためには、より多くの方々にその存在を知っていただくことと併せて、大切にしようという機運を醸成することが必要です。

子供たちの地域探訪等での身近にある文化財についての学習機会を充実させるとともに、市民や観光で訪れる方々にも文化財探訪マップの配布や資料を活用した研修会の開催、実際にその場所を訪れるツアーの積極的な企画等を行い、市民・地域の宝としての意識を高めていきたいと考えています。そのために、今後、文化財の保存と活用を視野に文化振興と観光振興の両面から市の魅力を発信する計画の策定に取り組んでいきたいと考えています。

2.岡山県が岡山県ゆかりの文化財を守るため積極的に関与するべきではないか?

A. 現在山鳥毛が寄託されている岡山県立博物館では国宝の適正な管理が行われているとともに、瀬戸内市が行う「山鳥毛里帰りプロジェクト」にもご協力をいただいています。