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水質に関するよくある質問
PFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)って何?
有機フッ素化合物の一種です。有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物を総称して「PFAS(ピーファス)」と呼び、1万種類以上の物質があるとされています。「PFAS」の中でも、PFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)、PFOA(ペルフルオロオクタン酸)は、半導体用反射防止剤等の幅広い用途で使用されてきました。
PFOS、PFOAは環境中で分解されにくく、人の健康に影響を及ぼす可能性があることから、予防的な取組方法の考え方に立ち、国内外において製造、使用が規制されています。環境省では、水道水についてPFOSとPFOAの合算値で1リットルあたり50ナノグラム以下【※】とする目標値を定めています。
【※ ナノグラム=10億分の1グラムですので、50ナノグラム以下=0.00000005グラム以下です】
瀬戸内市では、定期的に水道水に含まれるPFOS、PFOAを検査しています。
残留塩素って何?
病原菌などによる感染を防ぐため、水道水中に残してある消毒用塩素のことです。消毒の確実な実施を前提として給水栓で1リットル中0.1ミリグラム以上含まれることが法令で定められています。また、快適水質項目の目標値として上限1リットル中1ミリグラム程度と設定されています。水道水の塩素臭は、消毒効果が残っている証でもあり、むしろ安全といえます。残留塩素が少しでもあれば大腸菌O-157は死滅します。福山浄水場の浄水池残留塩素は1リットルあたり0.8~1.0ミリグラムを目標に送り出しています。
クリプトスポリジウムって何?
これまでクリプトスポリジウムは瀬戸内市の水道水から検出されたことはありません。クリプトスポリジウムは、人やその他哺乳動物の小腸に寄生する原虫で、感染すると下痢を起こします。オーシストと呼ばれる状態で環境水中に存在し、このオーシストに感染された食べ物や水を摂取することで感染します。水道水の消毒に用いられている塩素に対して強い抵抗性を持っていますが、熱に弱く、煮沸すれば原虫は死滅します。また感染しても免疫機能が正常であれば5~20日間程度で自然に治癒します。
O-157って何?
人の腸管内に数多く存在している大腸菌の仲間で、ベロ毒素と呼ばれる強力な毒素を生産する「腸管出血性大腸菌」のことです。菌に感染された飲食物を摂取したり、患者の糞便に含まれる大腸菌が口にはいることによって感染し、腹痛や下痢をおこします。感染力は他の食中毒菌より強く、赤痢菌並ですが、熱と塩素には弱く、十分な加熱や適切な塩素処理を行っていれば菌は死滅します。水道水の塩素の臭いは消毒効果が保たれている証です。
環境ホルモンって何?
正確には「外要性内分泌撹乱化学物質」とよばれています。人や野生生物の内分泌作用を撹乱し生殖機能阻害、悪性腫瘍等を引き起こす可能性のある物質です。世代を越えた深刻な影響をもたらすことから精力的な研究が進められています。現在、ダイオキシン類、PCB、ノニルフェノール等、約70種類の物質がリストアップされています。
ダイオキシン類って何?
ダイオキシン類には210種類の物質があります。物を燃焼する過程や、塩素を含む農薬を作る工程等で副生成物としてできてしまいます。水にはほとんど溶けず油には溶けやすい化学物質で、地上最強の猛毒な化学物質といわれています。
瀬戸内市の水質検査について
水道水が満たさなければならない水質基準は、水道法により定められています。本市では、水質検査計画を毎年度策定し、この計画に基づいた検査結果を公開することで、安心して水道水をご利用いただけるよう努めています。
詳しくは、次のページをご確認ください。
水質基準について<別ウィンドウで開きます>
水質検査計画を改訂しました<別ウィンドウで開きます>
水質検査結果<別ウィンドウで開きます>