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大人のRSウイルス感染症について

3 すべての人に健康と福祉を
更新日:2024年6月13日更新 印刷ページ表示

RSウイルス感染症とは

 RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染によって引き起こされる呼吸器感染症です。RSウイルスは世界中に分布しており、何度も感染と発病を繰り返し、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の児が少なくとも1度は感染するとされています。
 RSウイルスは、一般的に乳幼児の呼吸器感染症の原因ウイルスとして知られていますが、高齢者や基礎疾患のある成人においても、肺炎などを引き起こすことがあります。
 以前は秋期から冬期に流行がみられていましたが、2021年以降は春から初夏に増え始め、夏にピークがみられています。

RSウイルス感染症の症状

 通常RSウイルスに感染してから2から8日(典型的には4から6日間)の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。健康な成人はRSウイルスに感染しても軽症で、多くは風邪のような症状で自然軽快しますが、高齢者、喘息、心疾患などの慢性の基礎疾患がある人、免疫機能が低下している人は、肺炎などを引き起こし重症化する場合があります。

感染経路について

 RSウイルスの主な感染経路は、RSウイルスに感染している人との直接の接触や感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、コップなど)を触ったりする「接触感染」と、RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染する「飛沫(ひまつ)感染」です。
 麻疹ウイルスや水痘ウイルスのように、「空気感染」はしないと考えられています。

治療について

 現在、RSウイルス感染症に対する治療薬として、乳児には発症を抑える薬がありますが、成人には特定の治療法がないため、基本的には症状を和らげるための対症療法が行われます。

予防について

 マスクの着用や手洗い、手指のアルコール消毒、なるべく人混みを避けるなどの基本的な感染予防対策が重要となります。

 感染した幼児や成人は、症状が軽くても周囲の人たちを感染させる力があります。また、感染した人は症状が出現する数日前や、症状が消えてから3週間程度は周囲の人たちに感染させる力があるため、自分に感染しないためだけでなく、周囲の人へ感染させないためにも、手洗い、うがい、咳エチケットを励行しましょう。

RSウイルス感染症に注意しましょう [PDFファイル/830KB]

予防接種について

 60歳以上を対象としたRSウイルスワクチン(アレックスビー筋注用)の製造販売が2023年9月に承認されました。国内初のRSウイルスによる感染症を予防する60歳以上の成人向けワクチンです。

瀬戸内市では大人のRSウイルスワクチンの接種費用の助成等は現在おこなっておりません。接種を希望される場合は、かかりつけ医等にご相談ください。

関連ホームページ

RSウイルス感染症Q&A(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/rs_qa.html<外部リンク>

RSウイルス感染症とは(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html<外部リンク>

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