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目の健康を守りましょう
あなたの目、疲れていませんか?
目は、私たちが外からの情報を得るための大切な器官です。
近年、パソコンやタブレット、スマートフォンの普及により、画面を長時間見続けるなど、目に負担がかかりやすい生活を送っているため、年代を問わず目の疲れや目のかすみ等の不調を感じる人が多くなっています。また、加齢とともに白内障や緑内障などの目の病気にかかる人も増えています。
目が疲れると、頭痛や肩こりなど体調の不調をきたすこともありますので、 日ごろから目をいたわり、目の病気の原因となる疲労をためない生活を心がけましょう。
目の病気は早期発見・治療が大切です
気になる症状があるときは、早めに医療機関の受診を
中高年の失明原因の上位を占める緑内障や糖尿病性網膜症等の目の病気は、早期発見・治療により、症状の進行を遅らせたり、症状を緩和させたりすることができるようになってきました。中高年の人や糖尿病の人は、定期的に眼科検診を受診しましょう。
注意したい目の病気
緑内障
緑内障は、自分では気づかないうちに、ゆっくりと視野が欠けていく病気で、40歳以上の20人に1人は緑内障と考えられています。緑内障には様々なタイプがあり、急に眼圧が上がって痛くなるタイプもあれば、他の目の病気から緑内障になることもあります。
しかし、緑内障の8割以上は、自分で気づかないうちに視野がじわじわと狭くなるタイプで、末期になるまで急に見えなくなったり、痛みを感じたりすることはありません。
緑内障がどのように発症するのか、詳しいことはまだわかっていません。また、緑内障のほとんどが自覚症状がないまま進行し、進行して初めて気づくことも多いと言われています。さらに、一度欠けた視野は基本的には元には戻らないため、早期発見・治療が重要です。
早期発見のためにも、40歳を過ぎたら定期的に眼科の検診を受けるようにしましょう。
白内障
白内障は、加齢などが原因で、目の中のレンズの役割をしている水晶体が白く濁ることによって、見え方に影響が出てくる病気です。主な症状として、「見えにくい」「かすんで見える」「人やものが二重、三重に見える」「まぶしい」「目が疲れる」などがあります。
白内障の濁りは薬で改善することができないため、最終的には手術を受けることになります。
糖尿病性網膜症
網膜とは、目の中に入ってきた光を刺激として受け取り、視神経を通して脳へ伝達する組織で、カメラでいうとフィルムの働きをしています。糖尿病が原因で、この網膜が障害を受け、視力が低下する病気を「糖尿病性網膜症」と呼びます。定期的な検診と早期治療を行うことで、病気の進行を抑えることができます。
目の健康を維持するためのポイント
1.目を休ませる
パソコン等を使用する際は、1時間に10分程度は休憩をとりましょう。また、ゆっくりまばたきをする、遠くを見る、目を温める、目の体操(眼球を上下左右に動かす)、目の周囲のマッサージ、十分な睡眠をとることも効果的です。
2.目に良い食事をとる
ブルーベリーなどのベリー類や緑黄色野菜、大豆やゴマなどは疲れ目をいやし、目の機能を向上させる効果が期待できます。
3.眼科検診を受ける
目の健康をチェックするために、眼科で定期的に検査を受けましょう。また、目に何か異常を感じたときは、早めに眼科を受診してください。
目の病気の早期発見のためには眼底検査が大切です
眼底検査は、人間ドックや職場の定期健診等で行われることがあります。
眼底検査は、人間の体の中で唯一、外から直接血管を観察できる部位のため、目の病気だけでなく、全身の病気の早期発見にもつながります。
検査中、少しまぶしさは感じますが痛みはありません。