「人と自然が織りなす しあわせ実感都市 瀬戸内」の実現に向け、市民の皆さんとの意見交換の場として、市内3カ所で「瀬戸内タウンミーティング」を開催しました。
そこで得られた貴重なご意見をご紹介します。
瀬戸内タウンミーティング意見要旨

日時
平成29年8月26日(土曜日)午前10時~正午
場所
牛窓町公民館 3階大会議室
参加者
男性23人、女性16人 合計39人
意見交換
- 中浦(牛窓町牛窓)の港における沈没船が増えている。今後さらに沈没船が増えると、港が埋まっていき、河川の排水に影響が出る状況が想定される。現行の法律などでは簡単に撤去できないことは分かっているが、沈没船が増えないように対策を検討していくべきではないか。
- 中浦の港に停泊している船に停泊料を取ってはどうか。
(市長)
- 毎年、市の担当部局が県民局へ要望を行っている。要望の優先順位の一番高いところへこの問題をあげている。漁協からの要望として、漁協の裏を埋め立て、係留している船をどこかへ移すという案が出ている。船を停泊させる場所が絶対的に不足している。また、浚渫(しゅんせつ)しようとすると、護岸工事も必要となるため、具体的な設計をしていかないと、すぐには対応できない。どういう方策があるか、県にも検討してもらっている。
- 停泊料などをいただくというのも一つの方法であるが、そのためにはそれなりの整備が必要であると思う。その辺も含めて漁協と相談しながら検討していく。
- 牛窓に駐車場が少ない。週末になると駐車場が満車になるため、観光協会への問い合わせがあるが対応ができない。民俗資料館の跡地や町立病院の跡地など、遊休地の活用を考えてみてはどうか。
(市長)
- 過去と現在の観光において、形態の違いに着目する必要がある。以前は、観光バスなどで牛窓オリーブ園に上がって帰っていくとかだったが、近年はマイカーで来られる観光客が増えている。また、しおまち唐琴通りにいろいろなお店が増えてきているため、そこへ車の心配なく行けるようにしていくことも必要だと思う。一方で、車で一番いいところへ乗り入れてしまうと、観光を台無しにしてしまうという意見もある。瀬戸内警察署前の市が所有する土地を活用することも一つの案だが、しおまち唐琴通りまで距離があるため、途中に立ち寄れる場所を作る必要もあると思う。今後具体的な対応策を考えていきたい。
- ふるさと納税について、市はどのような取り組みを行っているのか。
(市長)
- 返礼品を巡る競争が起き、総務省から指摘を受けている地域がある。市では、その辺りは割と厳しめにやってきている。お礼の品を出さないわけではないが、例えば、市でできたお米や長船の刀鍛冶がつくった短刀など、瀬戸内市に関係したお礼の品を提供してきている。ふるさと納税を大切な財源として、今まで手が届かなかった事業に充てている。お金集めだけでなく、倫理観も大切にし、両方のバランスをとっていくことが大切。瀬戸内市のPRにつながるものを提供し、地域の活性化につながることをやりながら、税収も確保していきたい。今、力を入れているのは、理念型のふるさと納税。ハンセン病療養所を世界遺産登録にするために、必要な資金をふるさと納税で集めようとしている。従来のお礼型のふるさと納税の収益は、返礼品や送料などに充てられるため、あまり残らない。本当に理念に共感していただき、協力しようとしている人にお願いできるようなものを広げていきたい。具体的には、療養所についての本やしおりなどをお礼の品として送っている。事業としての大切さを訴えていきたい。
- 市が補助金を出している牛窓の空き家活用のお店で、店側とお客とのトラブルが起きたが、市としての対応はどうか。
(市長)
- 牛窓の空き家活用のお店について、市から補助金を出しているが、難しい問題。市の権限では、事業者(店側)の選定について、介入は難しい。事業者からも詳しい話を聞いてみる。
- 耳が聞こえにくい高齢者や聴覚障害者のための言語条例などを制定する考えはないか。
- 条例以前に市民病院などにあるテレビについて、文字放送の設定にすることなどからしていくのはどうか。
(市長)
- 条例制定について、市として、ぜひやりたいと思っている。聞こえの問題だけではなく、それ以外の障害に対してもどう対応していくかということも一緒に考えた方がいいか、担当の方で検討している。また、どのような講演会であれば、手話や要約筆記の方などをつけなければいけないかというルールがないため、今後ルールを決めていきたいと考えている。
- テレビについて、病院も含めて、市全体で対応を検討していきたい。
- 市民病院の小児科の休診日(水曜日の午後)が、市内で開業している小児科の休診日とかぶっている。水曜日1日受診できればいいと思うが、対応はどうか。
(病院事業部長)
- 小児科医の確保が難しいのが現状であり、今までは水曜日の午前も診察はなかったが、現在は月曜から金曜まで午前中は毎日、午後は火曜、木曜受診できるようになった。引き続き、充実できるようにがんばっていきたい。
(保健福祉部長)
- 今のご意見は、邑久医師会へ伝える。
- 学校給食において、食物アレルギーを持つ子どもへ今後どのような対応をしていくのか。また、学校へ毎年提出するアレルギーに関する(医者が発行する)書類の費用を抑えられないか。
(市長)
- アレルギー以外でも治癒証明書などの書類の費用が抑えられないか、教育委員会に聞いてみる。
- 中学校部活動の顧問の先生の負担が大きいことや学校外のコーチについてどうお考えか。
(参加者)
- 学校外のコーチについては、体育指導員の講習会を受けなければ、指導することができない。外部にコーチの要請をしたくても、ハードルが高い。
(市長)
- 教育委員会と話をしてみる。教員の負担軽減のための人材を配置していく必要があるが、事故時の責任や対応など適した人材に関わってもらいたい。小学校では35人学級にするために、講師を雇っている。中学校においても教員の負担軽減について何ができるか、財政的にどれだけ許されるか、検討していきたい。
- 尾張の交差点において、雨天時に小学生が傘を差しながらの横断、車がその間をすり抜けていくのが危険。市としてどう対応するのか。
(市長)
- 立ち退きなどが関係するため、交差点の改良には、相当費用がかかる。課題として認識している。県道になるため、県と検討していきたい。
- 市民図書館の駐車場が狭い。子どもをチャイルドシートから降ろすことができない。
(市長)
- 図書館をつくるときに、駐車場が足りないという話があって、駐車できる台数を増やす方向になった。今後、市役所南側の土地を購入に向けて準備をしており、駐車場ができるようになれば、駐車場の状況が緩和されてくると思うので、そうなれば一台一台のスペースをもう少しゆったり確保することも可能性としてできると思う。
- 通学路にある用水路に柵を設置してほしい。
(市長)
- 現在PTAによる通学路の点検が行われていて、危険個所があれば報告するようにお願いしている。費用が多くかかる箇所はすぐには難しいが、柵などはなるべく早く対応していきたい。また、田んぼの所有者や付近の方とも調整が必要になるときがある。お互い話をしながら、改善できるように努力していきたい。
- 小学生などの小さい子どもたちが雨の日でも遊べるような施設をつくってほしい。
(保健福祉部長)
- 子育て中のお母さん方が遊びに行ける場所というのは、保健福祉部の中でも大きな課題である。場所があればいいというわけではなく、行って楽しめるような仕組みづくりが必要である。ゆめトピア長船のロビーにお弁当が食べられたり遊んだりできるような空間を作っているが、きっかけがないとうまく活用できない。
(市長)
- 既存のものでうまく活用できていない施設があるため、今後検討していきたい。また、公園についての専門家がいないため、専門家を呼び、検討に加わっていただいていて、改善できるように努力していきたい。
- ゆめトピア長船のトイレで、子どもを座らせる補助いすがない。
(保健福祉部長)
- 子どもの補助いすは2階の多機能トイレに設置してあるが、分かりにくいとの声だったので、分かりやすくなるように検討する。
(市長)
- 本庁においても洋式トイレがどこか分からないという声があったので、現在はトイレの前に洋式トイレの場所をサインで示している。
- 刀剣博物館において、外国人向けの観光ボランティアを見つけることができなかった。外国人が市内の病院などで言葉が通じず、受診できなかったという話を聞いた。
(市長)
- 外国人の対応について、これから益々大切になってくると思う。公共施設における外国人の対応について、今後検討していきたい。
平成29年度瀬戸内タウンミーティング意見要旨(平成29年8月26日牛窓町公民館開催)(PDF:258.3KB)
瀬戸内タウンミーティング対応状況
対応状況は以下のとおりです。
平成29年度瀬戸内タウンミーティング対応状況(平成29年8月26日牛窓町公民館開催)(PDF:97KB)
<外部リンク>
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