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官民連携まちなか再生推進事業
牛窓まちなかエリアの魅力と活力の創出に向けて
牛窓地区まちなかエリアでは、近年、自然や景観、歴史文化などエリアそのものの魅力に、市が推進している牛窓リノベーションプロジェクトその他地域振興策が相まって、民間まちづくり活動を行う担い手の集積が進んでいます。
そこで、市では、令和4年度から、こうした人材の個性や多様性を重視しつつ、魅力ある資源を最大限に活かすことで、「職住遊近接のまち」、「全世代が活き活きと暮らせるまち」、「歩いて楽しいまち」など魅力と活力あるまちなかの創出を目指し、官民の多様な人材が集うエリアプラットフォームの構築やエリアの将来像を明確にした未来ビジョンの策定に取り組んでいます。
専門人材
片岡八重子 さん
株式会社ココロエ代表一級建築士、宅地建物取引士、岡山理科大学工学部建築学科非常勤講師、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト理事、合同会社さんさんごご役員、株式会社牛窓テレモーク役員
既存建物を再生し地域と繋がるプロジェクトのコーディネート、空間設計等を行う。
前田 昌弘 さん
京都大学大学院人間・環境学研究科准教授。専門:建築計画学、住居・まちづくり。博士(工学)。2021年より現職。
場所・地域に固有の建築空間や住まい方を主にフィールドワークを通じて明らかにするとともに,当事者(住民、行政、専門家)との協働による地域コミュニティ再生の実践的研究を国内外において展開している。
対象エリア
牛窓地区において、公共施設や小売店その他生活関連施設のほか、情緒あるしおまち唐琴通りや朝鮮通信使に関する遺産が数多く残る以下のエリアを対象範囲としています。
牛窓まちなかエリアプラットフォームの設立
市やまちなかエリア内の自治会行政委員、民間まちづくり活動の担い手、交通事業者、商工会、観光協会、金融機関、社会福祉協議会、地域包括支援センター、幼稚園、小学校、中学校で構成する「牛窓まちなかエリアプラットフォーム」を設立しました。
今後、エリアプラットフォームにおいて、官民で共有できるエリアの将来像や将来像実現のための取組などを議論することとしています。
エリアプラットフォームの設立に当たっては、次の取組を実施しています。
担い手の活動実態調査(令和4年11月~令和5年1月)
担い手の活動とその背景の正確な把握と、個別に感じているエリアの課題や魅力を整理するため、担い手の各拠点を訪問し、インタビュー調査を実施しました。
インタビューを行った担い手の方々
・焙煎家、キノシタショウテンオーナー 木下尚之さん
・備前日生信用金庫 大饗信彦さん、橋本典子さん、常見和広さん
・写真家、牛窓テレモーク 相澤心也さん
・アートデザイナー、牛窓テレモーク 小田聖子さん
・ミュージシャン、てれやカフェ、牛窓テレモーク 小林宏志さん
・牛窓しおまち唐琴通りの保存と活性化プロジェクト 岡國太郎さん
・牛窓カフェ 小原悠雲さん
・匙屋+sajiya studio さかいあつしさん、さかいかよさん
・ペンションくろしお丸、瀬戸内市観光協会副会長 永田昭二さん
・御茶屋跡 末藤功太郎さん
・ウシマドゲストハウスねんどころ 谷美香さん
担い手を対象としたワークショップ・座談会の開催(令和5年2月)
担い手同士の交流を広げ、また他者の認識を通じて、まちの共有価値について共に考える機会とするほか、エリアプラットフォーム構築や未来ビジョン策定の機運醸成に繋げるため、インタビュー記事を活用した「牛窓読書会」を開催しました。
担い手活動実態調査報告会の開催(令和5年2月)
担い手の現在の活動状況とその背景を共有することで、互いを認識し合うとともに、各立場や所属を超えてエリアの将来の方向性を共に考える機会とするため、担い手のほか、自治会行政委員、観光協会、金融機関、商工会、公共交通事業者等が参加する調査報告会を開催しました。
エリアプラットフォーム設立会議の開催(令和5年3月)
エリアの将来像となる未来ビジョンを策定することなどを定めた規約を作成しました。
今後の取組について
令和5年度からは、未来ビジョンの策定に向け、エリアプラットフォーム会議を中心に、目指す将来像や持続可能なまちづくりの体制、将来像の実現に向けた取組を検討します。