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みなさま、こんにちは。
瀬戸内市役所企画振興課定住支援員の大森です。
またまた空き家の物件調査をしてきましたのでレポートをお届けします。
今回の物件は、売主さん自ら設計を手掛けたそうで、構造や材料にこだわり、建物は丈夫な作りとなっています。
空き家物件としては価格が大きいのですが、長く住める丈夫な家ですから、検討の価値ありですよ。
物件探しの参考になれば幸いです。
知り合いの工務店からアドバイスを受け、瀬戸内市空き家バンクに登録することにしたそうです。
今回も牛窓エリアにある物件です。
海に近いというよりは、山に近く、主要道路から生活道路に入りますので、物件前の道路は少し狭かったです。
うっかりしていて、駐車場を撮り忘れてしまいました💦。
庭を撮った時の写真を切り取りましたのでご覧ください。
かろうじて見える…かな?
白い車が置いてあるのが見えますが、うまく停めれば2台ほど駐車できそうでした。
その隣には、カーポート付きの駐車スペース(1台分)があり、普通車も楽々駐車できそうでした!
敷地から玄関までちょっとだけ歩きます。
日当たりが良いです。
(晴れた日の物件調査は最高です。)
庭には大きな木がたくさん。のびのび。その向こうに物件が見えています。
到着です。立派な平屋!
さっそく玄関から、
「こんにちは~。お世話になります~。」
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所有者のMさんが出迎えてくれました。
「本日はよろしくお願いいたします。」
玄関。きれいです。
踏み台があるとないとでは雲泥の、段差。
手すりに、
シューズロッカー(靴箱)。
空き家感を感じません。めっちゃきれいです。
間取り図いただきました👍。
Mさんが図面を作られたそうです。すごい。
…読めるかな?
ちょっと可読性が低いので、簡単に書きなぞってみました。
図面を台無しにするつもりは毛頭ございませんが…、
雑です💦
※間取図にはありませんが、物件北側には「離れ」もあります。
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それでは家の中を見せていただきましょう!
玄関を入ってすぐ左に、納戸があります。
間取図には、「納戸」と書いてありましたが、立派なウォークインクロゼット✨。
窓も電気もあります。もしや部屋使いも可能…?
玄関を入って右側の和室。
旅館みたいです。
別角度。
南側の広縁です。
陽が良く当たっています。温い。最高。
障子は、雪見障子となっています。
障子の下部を上下に動かして開閉することができますよ。
和室の隣は洋室。リビングに良さそうですね。
陽当たりもこの通りです👍。
リビングの隣はフローリングの洋室です。
ベッドルーム。東側の窓も陽当たりが良いですね。
5.6帖。広めの書斎です👏。
勉強部屋として、テレワークなどのお仕事部屋としても良さそうですね。
床下収納もあります。
が、養生テープが貼られていたのが気になりました。
どうやら、家具を置いていたところが傷んでしまった、とのことです😿。
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居室のご紹介は以上です。
続いて水回りを見ていきましょう。
台所から見ていきましょう。
IHクッキングヒーターがあります。
Mさん「オール電化ですよ。」
電化住宅。
LPガスの価格も高騰していますし、火の元が少ないと安心できますね👍。
ちょっと直してほしいところがあるんですって。
キッチンの引き出しにガムテープが貼ってありますね。
こちらの床も一部、めくれてしまっています…。
何か物を置いてごまかそうかな?(こら)
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床の修繕をどのようにするかよく考えなくてはいけませんね😓。
フローリングがはがれたときの補修方法を、ネットで調べてみたら、たくさん出てきました。
知識や情報を無料で得られる良い時代です‥。
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それではつづいて、浴室へ。
洗面・脱衣所です。すべてが問題なく使用できそうな状態です👍。
ユニットバス。
今どきの浴室で、きれいですね。
床は少し磨きたいかな、、と個人的な感想です😐。
トイレは下水道引き込み済みです✨!
車いすでも入れるように設計されているそうで、(写真から伝わりづらいですが)少し幅が広いんですよ。
左側がトイレのドアです。
正面から撮れなかったのでさらに分かりづらくなってしまいましたが、確かに一般的なドアの幅に比べると幅広なのです。
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水回りは以上です。
それでは最後に外に出てみましょう。
南側の庭。とても立派です。
白椿でしょうか?可憐です🌼。
四国みたいな形の池…。
東側はこんな感じです。広いです。
北側は畑として利用していたようです。
防草シートを敷いているので、耕作するまではこのままで。
畑に沿って、離れ(アトリエ)があります。
物干しざおはこちらにありました。
離れの入口です。この四角い石段にもこだわりがありそうです。
内部の床はフローリングです。
こちらの棚は、必要でしたら使ってください、とのことでした😊。
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ここまで、ざっと物件の紹介をさせていただきましたが、いかがでしたか?
つづいて、Mさんこだわりポイントを一挙にご紹介いたします!
この物件を建てた当時のことなどお話しいただきました。
もともと東京で仕事をしていたMさん。
田舎暮らしをしたく土地を探していた時に、この土地を見つけ、土地の持ち主を一年かけて説得し、取得。
当時は茅葺屋根の古い家がありましたが、一生懸命勉強をして建築士の資格を取ったので、自身で設計した家を建て直すことにして、この家ができたそうです。
屋根瓦は日本瓦「いぶし銀黒」。
経年変化により味が出てくるそうです😶。
トイレのご紹介で少し触れましたが、車いすでも通れる幅で設計されています。
ブロンズ色のガラスを採用しています。
熱反射仕様で、直射日光を緩和してくれるので、夏でも涼しいとのことです。
断熱材が二重にあるということは、やっぱり夏が涼しいということですよね。
ここ数年の夏は暑すぎますよね。
自然に断熱できたら、エアコンなど電気代の負荷も少なくて済むのではないでしょうか。
銅板の一文字葺。長持ち仕様です。
家屋に使用されている母屋カバーも銅板。
腐らないので取り換えなくていいそうですよ。
神社仏閣などでも使われているんですって。
北側の勝手口です。
窓には格子がつけられています。
防犯対策もばっちりですね。
ひさしは宮造りで、ひのき板を使っているそうです。
腐りにくく丈夫な材料を使っていますね。
瀬戸内市空き家物件では珍しい?下水道引き込み済み物件です。
水洗トイレはうれしいですね。
高齢の方が居住するとしても、IHだと火事の心配はほとんどありませんね。
ガス代も必要ないので、うまく使えば、年間の光熱費を節約することも可能なのではないでしょうか。
ステンレスで長持ち仕様。網が張ってあるので、小さい虫も入りにくいです。
基礎は玉砂利仕上げとなっています。(北側以外)
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以上になります。
お話をうかがわないと素人目では分からないものですが、メンテナンスが楽になるようにこだわって作られたのがよく伝わってきました。
価格もお安くはないのですが、裏に小学校…、知っていたら私も検討していました🤔。
Mさん、ご協力、ありがとうございました!
さて、残置物は売主側で撤去なのですが、一部そのまま譲渡したいものもあるそうです。
こちらの倉庫と…、
倉庫内の道具一式、どうぞ!とのことです。
これだけ揃っていると、庭の手入れもすぐにできそうですね👍。
床几台とは何ぞや?ですね。
これは、机…ではなくて、この上に座って、お茶を飲んだり、お菓子を食べたりするための台です。
昔は、お月見会やお花見会などで重宝されたそうですよ。
床几台使用イメージ
伝統的な木組みの工法で、釘を使用せずに作られています。
壊れにくく丈夫です。
離れにあった棚です。本棚、インテリア棚などにどうでしょうか。
三脚になっているので、高所の作業も安定してできます。
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物件へのこだわりがたくさんあるようで、お話が止まらないMさん。
(庭について説明しているときのMさんです。)かっこいい。
話を聞きながらふと足元を見ると、
根がしっかりしている、
立派な木がありました。
この家を建築する前からこの庭にあったアクラの木だそうです。
樹齢100年は超えるのでは、とおっしゃっていました。
このような立派な木が、庭のあちこちにあります。
家を守ってくれているようでいいですね。
枯山水もありました。
風情があります。
ビオトープもあります。
メダカがいるみたいですが…。
Mさん「時々カエルが入ってメダカを食べちゃうんだよ。」
生き物の気配(生き残ったメダカ)を探す…。
むむっ…。
メダカ、いました。
元気で良かったです。
(終日眺めていても飽きないと思う…。)
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それではまとめです。
こだわりの家ということで、おすすめポイントがたくさんありましたね。
長くなってしまいましたが、以上でレポートは終わりとなります。
お読みいただきありがとうございました。
ではまた次回もよろしくお願いいたします。