お疲れ様です。瀬戸内市定住支援員の大森です。
今回は空き家のレポートはお休みして、空き家バンクに登録されていた物件の成約レポートをお届けしたいと思います。
成約までの流れの一例をご紹介できればと思い、取材をしてきましたのでぜひお楽しみください。
元物件所有者の太多さん(仮名)です。
鉄骨2階建ての非常にしっかりした物件です。
築年数は約50年。売却希望価格300万円となっていました。
太多さん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
そもそも空き家を売却するきっかけは何でしたか?
きっかけは、「空き家セミナー」でした。
もともと空き家になっていたこの物件については売却したいという気持ちがずっとあったのですが、どうしていいか分からず、放置していました。
たまたま目にしたセミナーのチラシをみて、妻と参加してみたところ、売却にかかるさまざまな流れを知ることができたので、そこで紹介された瀬戸内市の空き家バンクに登録してみました。
空き家のセミナーに参加されたのがきっかけになって空き家バンクに登録してくださったのですね。
ありがとうございます。
空き家バンクへの登録をしたからといってすぐに問い合わせがきたり、売却に進むとは当初まったく想像していませんでした。
当初は空き家の片付けもできていなくて、大量の荷物が残っていて、もし買い手が決まれば片付けようというぐらいの気持ちでいました。
そうでしたね。私たちが物件調査に伺った時の写真がありますが、かなりの残置物がある印象でした。
まったく期待していなかったんですが登録後2ヶ月ぐらいして(1月ごろ)に問い合わせがありました。
県外からの移住希望者で3月に入居を希望されていたのですぐに具体的な話になりました。
3月・4月は引っ越しシーズンですから、近い時期に空き家をみてもらえたのはよかったのかなと思います。
なるほど。タイミングが合ったということですね。
これも空き家売却のヒントになりそうですね。
購入希望者が県外の方ということで、頻繁に現地にくることができないと思うのですが、やりとりはどのようにされましたか?
不動産売買については、仲介業者さんにおまかせしていましたので、買主さんとはほとんどやりとりをしていません。
ただ、片付けを行ったり、DIYなどの報告を写真で送るのに、LINEを使ってやりとりをしていました。
片付けは業者に依頼したのでしょうか?
できる限りのことは、すべて自分たちでやりました。
入居希望日まで時間はありましたが、片付ける物が多過ぎるので、大急ぎで着手しました。平日に時間が取れたのは幸いでした。
物件調査をした時の写真が残っていました。
見方によっては今も誰か住んでるかのような生活感を感じますね。
この2階の居室は僕が若い頃に使っていたときのまま時が止まっていますね…。
(昭和の残像として令和に残したい)
これだけでも捨てるのは、大変ではなかったですか?
はい。市のゴミ焼却施設まで、軽トラに荷物を乗せて、何十往復したか…。
平日に動ける時間があったので助かりましたが、通いすぎて業者と疑われる瞬間も。(笑)
最終的には顔パス状態になりました。
ゴミ焼却施設の担当の方にはお世話になりました。
何十往復ですか…。それは大変でしたね。
ちょっとしたゴミステーションになっていますね。
ちなみに、瀬戸内市のゴミ袋は大サイズ1枚20円ですから…ゴミ袋代だけで結構な出費…。(突然の主婦目線)
空き巣にでも入られたのかというぐらいきれいになりましたね!
だとしたら相当いい空き巣ですよ。
(ボケてすみません)
そしてこのあと、床下の修繕も行いました。
畳を一旦どけて、床下の根太と板材を新しく付け替えました。
床下のチェックをしてもらっていると安心ですね。
フローリングを直した箇所もあります。
全部で5部屋分をきれいにしました。
…太多さんって実は業者の方ですか?
いいえ、趣味の範囲です。
工具が一般家庭にないものじゃないですか?
これも趣味で購入した物です。
業者に依頼すると高いですよね。これだけリフォームしたら相当時間がかかりそうですが…。
全部で1週間かからないぐらいでできましたよ。
すごいですね。趣味でDIYでこれだけできたら…。
大森は口だけなので本当に見習いたいです。
今時は動画サイトなどでリフォームのDIY動画もたくさん出回っていますからね。ちょっと勉強するとできるようになるのではないでしょうか。
(それができたらなぁ…)
こうしてみると、空き家物件も、本気で片付け・ちょっと修繕するだけで生き返ったようになりますね。
家が生き返るっていうのも表現が違うかもしれませんがそんな感じがします。
そうだとうれしいです。
無事に3月の入居までにすべての手続きが終了して、今はもう新しい暮らしの場として使われていると思います。快適に住めていたら良いのですが。
大変喜ばれたと思いますよ。
太多さん、片付け・DIY、本当にお疲れ様でした。
せっかくなので、最後にこれから空き家を売却したい方へ向けてアドバイスなどありましたら、ぜひ一言お願いしたいです!
そうですね。
私たちの場合、ごみがとても多かったので、これをどうするかは、売却を考え始めた当初から悩みの種でした。
なので、なるべく早い段階で物を捨てていくことをしたほうがいいと思います。
この物件について、残置物の撤去費用を業者さんに見積もりを出してもらったら、100万円近かったので、自分たちで時間をかけてやることにしたのですが、結果、「やればできる」ということがわかったので、ここは頑張ってよかったなと思っています。
DIYについても、ネットの動画サイトを見たり、意外と身近な人の中に得意な人がいたりするので、相談をしてみて助けてもらうのもいいと思います。我が家の場合は、私を中心に、妻や兄弟など一家総出で行いましたが…。
あれだけの物をきれいにするのは相当大変でしたね。どこまでやれるかは人それぞれとなりますがマンパワーで「やればできる」と言えるのもある程度の年齢までというか…。そういう壁もあるかと思います。
つまり何が言いたいかと言うと「空き家の片付けは早めにしましょう!」ということです。
あらためて、太多さん、取材に応じていただきまして、ありがとうございました。
おつかれさまでした。
家庭ごみの直接持ち込みについて
家庭から出るごみは、家電4品目・建築廃材など市で収集できないごみを除いてクリーンセンターかもめに直接持ち込むことができます。
料金:50キロまで300円。50キロ以上は10キロ毎に30円です。
クリーンセンターかもめ
住所:岡山県瀬戸内市牛窓町牛窓228
電話番号:0869-34-3475
持込時間:月~金曜日の9時00分~16時00分
休業日:土・日・祝日・12月29日~1月3日
市内に空き家を所有していて、貸したり売ったりしてもよいと思っている方は、空き家バンクに登録してください。