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刀鍛冶(かたなかじ)

更新日:2021年4月1日更新 印刷ページ表示

刀身をつくる

玉鋼(たまはがね)を鍛えて刀身を作る職人のことを刀鍛冶(かたなかじ)と称します。作刀の技術は一子相伝(いっしそうでん)によるもので、古い時代の刀鍛冶たちがどのような手法で刀剣を打っていたのか、詳細は分かっていません。現在行われている作刀工程は、江戸時代末期の刀鍛冶「水心子正秀(すいしんしまさひで)」によってまとめられたものを基本としており、それぞれの刀鍛冶の手で改良を加えながら伝えられています。

 

作業工程

選別

日本刀が出来るまで1 日本刀が出来るまで2
​材料の玉鋼を薄く平らに打ち延ばし、小割りにしたものを、硬くてキレイなものと軟らかいものに分けます。

 

積み沸かし

日本刀が出来るまで3
同質の鉄で作っておいた台の上にそれぞれ積み重ねます。

 

鍛接

日本刀が出来るまで4
およそ1300度ぐらいまで、炭を使って熱し、鍛接をします。

 

折り返し鍛錬

日本刀が出来るまで5
切れ目を入れて何度も折り返します。

 

拍子木づくり

日本刀が出来るまで6
短冊状に切り分け、並べます。

 

仕上げ鍛え

日本刀が出来るまで7
拍子木づくりしたものを鍛錬します。

 

造り込み

日本刀が出来るまで8
軟らかい芯となる心鉄(しんがね)に硬い皮鉄(かわがね)をかぶせます。

 

素延べ・火造り

日本刀が出来るまで9  日本刀が出来るまで10

焼いて長く伸ばしたのち、小槌を使って刀身の形に整えていきます。このとき、切先(きっさき)も打ち出します。
火造りしたものをセンという鉋(かんな)のような道具とヤスリで形を整えます。

 

土起き

刀身に焼刃土(やきばつち)を塗ります。

 

焼入れ

日本刀が出来るまで11
刀身を一様に加熱し、水槽に投じて急冷します。刃の反りもこのときに自然につきます。

 

鍛冶押し

目の粗い砥石で、全体の形を整えます。この後、刀身は研師などの手に託されます。


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