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病気などを抱えていても、自宅で過ごしながら療養することができます。在宅療養とは、自宅へ医師や看護師、介護職などに訪問してもらい、医療や介護のサービスを利用しながら療養することです。
在宅療養の大きなメリットは、住み慣れた環境で自分らしい生活を送ることができる点です。今までのライフスタイルを維持したまま療養生活を送ることで精神面でも安心し、心や痛みが和らぐこともあります。
一方、在宅療養では、容体が急変したときなど、療養を支える家族が不安を感じることもあります。そのため、在宅で療養生活を送るには、本人や家族の希望などを医療・介護関係者とよく相談することが大切です。
在宅で安心して療養生活を送るために、医療・介護などの多職種の専門職が、日常生活の質を向上するため本人や家族をチームでサポートし、在宅療養を支えています。
在宅療養について相談したいときは、入院中の人は主治医や医療機関の相談室などに、通院中の人はかかりつけ医療機関に、介護保険を利用中の人は介護支援専門員(ケアマネジャー)に相談してみましょう。
かかりつけ医療機関がない場合など、どこに相談したらよいかわからない場合は瀬戸内市福祉部トータルサポートセンター(電話番号:0869-22-3800)にご相談ください。
また、瀬戸内市地域包括支援センター(電話番号:0869-24-0001)でも介護サービスや介護予防に関することなどの相談に応じることができます。。
医療機関への通院が困難で、かかりつけ医などが自宅などでの療養が必要と判断した場合、次のようなサービスを受けることができます。医師の指示のもとで、それぞれの専門知識を持つ医療職が連携して実施するサービスや、サービスを受ける人の年齢や疾患、状態などにより介護保険サービスとして受けるサービスもあります。
医師が自宅などを訪問し、診療を行います。
歯科医師・歯科衛生士が自宅などを訪問し、歯の治療や入れ歯の調整などを通じて食事を噛んで飲み込めるよう支援を行います。
看護師などが自宅などを訪問し、安心感のある生活を営めるよう処置や療養中の世話などを行います。
薬剤師が自宅などを訪問し、薬の飲み方や飲み合わせ等の確認・管理・説明等を行います。
リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)が自宅を訪問し、運動機能や日常生活で必要な動作を行えるように、訓練や家屋の適切な改造の指導などを行います。
訪問診療と往診は、どちらも医師(訪問歯科診療の場合は歯科医師)が患者の自宅などを訪問し、診療を行うものですが、以下のようなちがいがあります。
計画的・定期的に、医師が患者の自宅などを訪問し、診療を行います。
急変の際などに、不定期に、医師が患者の自宅などを訪問し、診療を行います。
あなたには、身近に信頼できるかかりつけ医がいますか?
日本医師会では、健康に関することを何でも相談でき、いざというときには専門の医療機関を紹介してくれる医師を「かかりつけ医」と呼んでいます。日常的な診療だけでなく、気になることや判断に迷うことなどを相談できるかかりつけ医を持つことは、自分や家族の健康を守るためにも必要です。定期的な健診などを利用して、自分の普段の健康状態を知り、気になることは早めにかかりつけ医に相談しましょう。