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地球の気温が、近年どんどん高くなっています。
これは、大気中に二酸化炭素などの温室効果ガスが増えすぎたことが原因です。
温室効果ガスは、私たちが電気やガスなどのエネルギーを使うために、化石燃料(石油、天然ガスなど)を使うことで発生します。
また、自動車に乗ったときにガソリンを使うことでも発生します。
温室効果ガスは、適量であれば地球が冷えすぎないように快適な気温に保ってくれますが、増えすぎると地球からの熱が放出されにくくなり、気温が高くなってしまいます。
図:地球温暖化のしくみ(出典 JCCCAウェブサイト)
温室効果ガスは、主に二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンからなります。
その中でも、二酸化炭素はもっとも温暖化への影響度が大きいガスです。
温室効果ガスは太陽の熱を地球にとどめてくれるので、なくなってしまうと地球の表面の温度は-19℃になってしまうといわれています。
温室効果ガスは適度にあれば、地球を住みやすくしてくれますが、増えすぎてしまうと熱をためすぎて、暖かくなりすぎてしまうのです。
図:温室効果ガス総排出量に占めるガス別排出量の内訳(出典 JCCCAウェブサイト)
世界の平均気温は、地球温暖化が始まる前(産業革命の前)と比べて、約1.09℃上昇しています。
図:世界平均気温の変化(1850~2020年・観測)(出典 JCCCAウェブサイト)
約1.09℃というと、あまり変わっていないと思うかもしれませんが、猛暑日や熱帯夜となる日数の増加や、米の品質低下などの影響がすでに出ています。また、大雨が降る日数の増加にも影響が出ている可能性があるとされています。
図:極端な高温の予測される変化(50年に1回の現象)(出典 JCCCAウェブサイト)
地球温暖化を防ぐためには、原因となる温室効果ガスを減らす必要があります。
地球温暖化による影響をできるだけ防ぐためには、世界の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑えないといけませんが、そのためには、二酸化炭素の排出量を2010年に比べて、2030年には約45%減らし、2050年ごろには実質ゼロ(ゼロカーボン)にする必要があるとされています。
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