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食中毒とは、食中毒を起こすもととなる細菌やウイルス、有害な物質がついた食べ物を食べることによって、下痢や腹痛、発熱、吐き気などの症状が出る病気のことです。食中毒の原因によって、症状や潜伏期間も様々です。ここではよくみられる食中毒の一部を紹介します。
○発生時期:8月~1月
○潜伏期間:4~8日程度
○症 状:腹痛、下痢、血便
合併症:溶結性尿毒症症候群や脳症など(こどもや高齢者に起こりやすく、注意)
○原因食品:主に生や加熱不十分な牛肉など
○ポイント:食肉類は他の食品類と接触しないように、保管容器や調理器具を分ける
食肉類の生または加熱不十分な状態での喫食は避ける
○発生時期:1年を通して発生(発生件数はノロウイルスに次いで多い)
○潜伏期間:2~3日
○症 状:下痢、腹痛、発熱
まれにギランバレー症候群(手足の麻痺や呼吸困難)を発症する場合もある
○原因食品:加熱不十分な鶏肉など
○ポイント:熱に弱いので、中心までしっかり加熱する
生の鶏肉などを調理した後は、手指や調理器具を十分に洗浄する
○発生時期:1年を通して発生(特に夏場に多く発生)
○潜伏期間:1~5時間
○症 状:吐き気、嘔吐、下痢
○原因食品:手指を介して黄色ブドウ球菌に汚染された、おにぎり、弁当など
○ポイント:調理前によく手を洗う(健康な人の手指、皮膚、鼻にあり、保菌者は20~30%(化膿のある人は46.6%))
調理中に髪の毛や顔などに触らない
素手で食品に触れない
食品の温度管理をしっかり行う
食べるまでの時間はなるべく短時間にする
○発生時期:年間を通して発生
○潜伏期間:6~18時間
○症 状:腹痛、下痢
○原因食品:カレーなどの煮込み料理
○特 徴:熱に強い芽胞を作る
酸素が少ない環境で増殖しやすい
○ポイント:調理後はすぐに食べる
再加熱する場合はしっかり火を通し、おたまでなべ底までかき混ぜ、中心までしっかりと加熱する
保存する場合は別の容器に入れ替える(鍋→タッパーなど)
○発生時期:1年を通して発生(特に夏場に多く発生)
○潜伏期間:12~48時間
○症 状:下痢、腹痛、発熱、嘔吐
○原因食品:卵とその加工品、食肉など
○ポイント:生肉、卵等に触れたら、手指や調理器具をよく洗う
卵は割ったまま保存することは避ける
ペットに触れた後は、十分に手を洗う
しっかり加熱する
ノロウイルスはこち「ノロウイルス感染症を予防しましょう」をご覧ください
厚生労働省ホームページ:食中毒<外部リンク>
公益社団法人日本食品衛生協会<外部リンク>